規制値超えた福島の牛肉、愛媛などに出荷
福島・南相馬市の農家が東京都に出荷した牛の食肉から国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された問題で、同じ農家で飼育された別の牛の食肉が、東京、愛媛、大阪、神奈川、静岡に出荷されていたことが新たにわかった。
静岡市の食肉加工業者は27.8キロを購入。静岡市によると、このうち14.8キロは既に消費されたという。残った13キロの牛肉を検査したところ、国の基準を超える一キロあたり1998ベクレルの放射性セシウムが検出された。
この問題では、福島県の検査で、餌のワラから規制値の約60倍にあたる放射性セシウムが検出されたことも明らかになっている。
今後、福島県は、計画的避難区域と緊急時避難準備区域の農家が出荷した牛のうち、県内で処理した食肉については全て検査を行う方針。