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セシウム汚染牛 神奈川・藤沢市でも

2011年7月13日 2:52
セシウム汚染牛 神奈川・藤沢市でも

 福島・南相馬市の畜産農家が出荷した牛から放射性物質が検出された問題で、神奈川・藤沢市の業者が仕入れた牛肉から規制値の6.4倍の放射性物質が検出されたことがわかった。

 藤沢市によると、市内の食肉店が先月3日、問題となっている南相馬市産の牛1頭、約304キログラムの肉を買い取った。食肉店は自分の店舗で消費者に販売した他、東京都の飲食店と小売店、相模原市の店舗へ転売していた。さらに、川崎市の小売店を経由して千葉県の店舗にも転売していたが、この肉は全て保管されていたという。

 藤沢市が食肉店に残っていた肉の放射線検査を行ったところ、国の暫定規制値の6.4倍となる一キログラム当たり3240ベクレルの放射性セシウムが検出された。

 これで、南相馬市の畜産農家から出荷された牛は、北海道、東京都、千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、徳島県、愛媛県、高知県の10都道府県に流通していたことになる。