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新工程表で「ステップ1はほぼ達成」

2011年7月16日 2:46
新工程表で「ステップ1はほぼ達成」

 福島第一原子力発電所の事故の収束に向け、政府と「東京電力」が19日に公表する新たな工程表の内容が明らかになった。今月中旬を目標としていた「ステップ1」はほぼ達成できたとしている。

 新たな工程表では、原子炉は安定的に冷却されていて、水素爆発が起こる危険な状態は脱したとして、「ステップ1」の目標は大筋で達成できたとしている。また、来年1月までの「ステップ2」で、原子炉を「冷温停止」させるという最終目標は変えていない。「冷温停止」の定義については、原子炉が100℃以下に安定的に冷却され、放射性物質の飛散が収まっている状態とした。

 燃料の処理については、「ステップ2」で抜き取り技術の検討を行い、中長期的課題として燃料の取り出し作業を始めるとした。

 この他、「ステップ2」では、放射性物質を含む汚染水が地下で漏れ出すのを防ぐため、汚染水を遮へいする壁の設計に着手する他、1号機の原子炉建屋を覆うカバーを設置するとしている。