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米大統領、ダライ・ラマと会談 中国は抗議

2011年7月17日 8:29

 アメリカ・オバマ大統領は16日、ワシントンでチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世と会談した。中国は強く抗議している。

 去年2月に引き続き2回目となる会談は、ホワイトハウスで約45分間にわたって行われた。中国に配慮し、前回と同様に通常の会談で使われる大統領執務室ではなく、私的な面会に使われる部屋で非公開で行われた。

 オバマ大統領は会談で、米中の協力関係の重要性に触れ、ダライ・ラマ側と中国政府の対話を促した。その上で、チベットの独立は支持しないとの立場を伝えたという。

 中国外務省は17日未明、アメリカ大使館の幹部を呼び出し、抗議した上で、「会談は中国の内政を甚だしく干渉し、中国人民の感情を傷つけ、中米関係を損なった」と談話を発表し、「中国は強い憤りと断固とした反対を表明する」と強く反発した。