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淡水化装置が一時停止、再開も処理量半分に

2011年7月25日 13:54
淡水化装置が一時停止、再開も処理量半分に

 トラブルが相次ぐ福島第一原子力発電所で、放射性物質を含む汚染水の浄化システムの一部が約7時間半にわたって停止した。現在は予備の装置を使って再開している。

 トラブルがあったのは、汚染水を処理するシステムのうち、塩分を取り除く淡水化装置の一部で、24日正午頃に異常を知らせる警報が鳴り、淡水化装置全体が自動停止した。「東京電力」は約7時間半後に予備の装置に切り替え、淡水化の処理を再開した。予備の装置では、これまでの半分程度の量しか処理できず、原子炉に注水する浄化水が不足するおそれがあるため、予備の真水を補充することで必要な水量を確保している。

 汚染水の浄化システムではトラブルが相次いでいるが、淡水化装置のトラブルは今回が初めてだという。