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流通の腐葉土、回収指示しない方針~農水省

2011年7月27日 12:13
流通の腐葉土、回収指示しない方針~農水省

 農水省は26日、腐葉土などの肥料に高濃度の放射性セシウムが含まれているおそれがあるとして、17都県に使用の自粛を要請した。しかし、すでに流通しているものについての回収は指示しない方針。

 使用自粛の対象となるのは、家庭菜園などで広く使われている腐葉土などの植物性の肥料と、牛のふんなど家畜の排せつ物からつくる肥料。現在、肥料には放射性物質の影響に関する安全基準がなく、農水省は、東北や関東などの17都県に対し、生産、流通、使用を自粛するよう求めた上で、肥料に含まれる放射性物質の濃度の上限など使用する際の基準の作成を急いでいる。

 しかし、農水省は、ホームセンターなどで現在、家庭菜園用などに販売している腐葉土などに関して、自主回収の要請はせず、今後、処分の方法などを検討するとしている。