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「日本沈没」SF作家・小松左京さん死去

2011年7月28日 21:43

 「日本沈没」や「復活の日」で知られるSF作家・小松左京さんが26日、肺炎のため死去していたことがわかった。80歳だった。

 SF文学の草分け的存在として知られる小松さんは62年、「SFマガジン」に「易仙逃里記」が掲載され、作家デビュー。その後「復活の日」や「さよならジュピター」などを発表し、歴史や文明をテーマにスケールの大きな世界を描き、SF作家の地位を確立した。74年には「日本沈没」で日本推理作家協会賞を受賞、85年には「首都消失」で日本SF大賞を受賞した。

 また、70年に行われた日本万国博覧会で、テーマ館のサブプロデューサーを務めたほか、90年には「国際花と緑の博覧会」の総合プロデューサーを務めるなど、マルチに活躍した。

 葬儀は親族だけの密葬で執り行われたという。