アメリカを訪問中の北朝鮮・金桂官第１外務次官は先月３１日、米朝協議で最大の焦点となっていたウラン濃縮活動について、「平和的活動」だと強調した。

　金次官は先月３１日、記者団に対し、「ウラン濃縮活動は電力生産のための平和的活動だ」と強調した。この点について、アメリカ側と「包括的な議論を行った」という。

　北朝鮮は従来、「ウラン濃縮活動は平和活動」と主張しているが、先週、行われた米朝協議で、アメリカ側は濃縮活動の中止を強く求めたとみられている。金次官が平和活動と強調したことで、ウラン濃縮活動をめぐるアメリカと北朝鮮の協議は平行線をたどったことが浮き彫りとなった。