1号機、使用済み燃料プールの循環冷却開始
「東京電力」は10日、福島第一原子力発電所1号機の使用済み燃料プールを安定的に冷却する装置が稼働したと発表した。
福島第一原発では、すでに2号機から4号機までの使用済み燃料プールの循環冷却が行われているが、1号機は放射線量が高く、なかなか原子炉建屋の中に入れなかったため、作業が遅れていた。
1号機の使用済み燃料プールは、定期的に注水することで冷却していたため、水温はそれほど高くないとみられるが、10日昼頃に装置が稼働したことにより、使用済み燃料プールの温度は数日程度で40℃以下に下がる見込みだという。
これにより、福島第一原発の1号機から4号機まで全ての使用済み燃料プールが安定的に冷却され、工程表で来年1月までとした目標期限は大きく前倒しされることになる。