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特例公債法案、参院で審議入り

2011年8月22日 17:45
特例公債法案、参院で審議入り

 11年度予算の歳入の4割を占める約37兆円分の赤字国債発行を可能とする「特例公債法案」が22日午後、参議院本会議で審議に入った。

 この中で、自民党・愛知治郎議員は、「ポスト菅」を選ぶ民主党代表選挙に出馬の意向を固めている野田財務相に対し、党代表となった場合、野党との協力関係をどう築こうとしているのか、その考え方をただした。

 自民党・愛知議員「本日は、いち早く菅首相の後任に名乗りを上げている野田財務相を中心に質問をさせていただきたいと思います。自分の都合だけで全てを進めようとすれば、どんなに多くの議席を持っていようと、物事が進まないのは当たり前であります。もし、次の首相もこのような姿勢を取り続けるのであれば、野党の協力など望むべくもありません」

 野田財務相「現在の『ねじれ国会』の下では与野党の合意・協力なしでは、法案を成立させ、政策を実行することは困難な状況にあります。こうした状況の下で、与党たる民主党としては、『中庸』の言葉でありますけども、『至誠は神の如(ごと)し』、こういう姿勢で、野党との信頼協力関係を築いていくことが必要であると考えております」

 野田財務相は、「至誠神の如し」という中国の四書の一つである「中庸」の言葉を用いて、誠実さや真心を持って野党の協力を得ていく考えを強調したが、かねて主張してきた野党との大連立については言及しなかった。