２６日夕方、関東各地で局地的に猛烈な雨が降り、住宅や道路などで被害が相次いだ。

　東京・練馬区では１時間の雨量が９０．５ミリと、８月としては観測史上１位を記録する激しい雨が降った。羽田空港の第１ターミナルでは天井から雨漏りがした他、空港周辺の環状８号のトンネルでは最大で１メートル２０センチ冠水し、バスなど８台が動けなくなった。

　東京都内では住宅１２７棟が床上・床下浸水し、４８か所で道路が冠水した。神奈川県では境川で氾濫のおそれが出たため、一時、横浜市瀬谷区の６０００世帯に避難勧告が出された。埼玉県では床上・床下浸水が１６８棟、道路の冠水は２８２か所に上り、千葉県では１３棟が床下浸水した。

　交通機関にも影響が出た。東海道新幹線は上下線計１０４本の列車に最大約２時間の遅れが出て、１０万５０００人の足が乱れた。国内線の空の便にも影響が出ていて、「日本航空」では羽田～伊丹など５便、「全日空」では羽田を発着する６便が欠航した。