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NY株、追加金融緩和策への期待で小幅続伸

2011年8月31日 9:00

 30日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、次回の金融政策決定会合への期待感などから、ダウ平均株価はやや値を上げて取引を終えた。

 朝方に発表された8月のアメリカの消費者景気信頼感指数は44.5となり、先月の59.2から急落した。これは、09年4月以来、2年4か月ぶりの低水準で、アメリカ国債の格下げに続く株安で消費者心理が悪化したことが裏付けられた。これを受け、ダウ平均株価は一時、前日比100ドル以上値を下げた。

 しかし、午後になって、前回の金融政策決定会合で様々な追加の金融緩和策が検討されていたことが明らかになると、次回の会合への期待が膨らみ、株が買われた。結局、ダウ平均株価は3営業日続伸し、前日比20ドル70セント高い1万1559ドル95セントで取引を終えた。市場関係者は、株の乱高下は収まり、市場は落ち着きを取り戻してきたと話している。

 また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は、前日比14.00ポイント高い2576.11だった。