台風１２号によりできた「土砂ダム」について、新たに奈良・野迫川村に決壊の可能性がある土砂ダムが見つかった。これで、奈良県と和歌山県で警戒を必要とする土砂ダムは計５つとなった。

　国交省などによると、新たな土砂ダムは野迫川村北股にあり、高さ２０メートル以上の土砂が川をせき止めている。これは、国交省が航空写真などをより詳細に分析した結果、緊急調査が必要なことが判明したもので、この土砂ダムの水の量や決壊したときの被害規模などは調査中だという。

　しかし、今後、大規模な土砂災害に至る可能性もあり、国交省は緊急調査を進め、結果次第では下流の住民に対する避難情報を出すことも検討するという。