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IAEA理事会 「行動計画」を採択へ

2011年9月13日 9:00

 IAEA(国際原子力機関)の理事会が12日、オーストリア・ウィーンで始まった。焦点は福島第一原子力発電所の事故を教訓に、原発の安全強化を目指す「行動計画」で、採択に向けた最終協議が行われている。

 行動計画案は、各国が安全対策を再点検するだけでなく、IAEAが調査団を派遣し、評価することなどを盛り込んだもの。原発大国のアメリカや新規建設を目指すロシアや中国、インドなどが負担増加や他国の介入に反発し、原案よりも「強制力」が弱まっている。そのため、効果を危ぶむ指摘も出ているが、天野事務局長は全ての加盟国が受け入れ、一刻も早い実行を目指すのが大切だと理解を求めた。

 行動計画案は13日に採択される見通し。