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“脱北者”9人、巡視船で一夜 聴取を再開

2011年9月14日 10:36
“脱北者”9人、巡視船で一夜 聴取を再開

 石川・能登半島沖で13日に救助された北朝鮮からの脱出者とみられる男女9人に対し、海上保安庁は14日も石川・金沢港沖に停泊した巡視船の中で事情を聴いている。

 海上保安庁によると、9人は13日夜、巡視船内で宿泊。14日は午前7時に起床して、朝食としてキムチとおにぎりを食べたという。健康状態に問題はない。

 9人は13日、能登半島沖で救助され、その後、海上保安庁の巡視船に移された。14日朝は、関係機関の職員が巡視船に乗り込み、船内での事情聴取を再開しているという。早ければ14日にも入国管理局が日本への仮上陸を認め、関連施設に移す見通し。9人は韓国に行くことを希望しており、過去の同様のケースから、韓国に引き渡される可能性が高いとみられる。

 また、9人が乗ってきた小型の木造船も13日夜、巡視艇にえい航されて金沢港に到着しており、海上保安庁などが詳しく調べるという。