アレバの浄化装置でトラブル 濃度が上昇

福島第一原子力発電所の汚染水を浄化するフランス「アレバ」社の装置で、浄化処理する前よりも放射性物質の濃度が上昇するトラブルがあった。
福島第一原発では、アメリカ製とフランス製の2つの装置を組み合わせ、汚染水に含まれる放射性物質を取り除いている。
トラブルがあったのはフランスのアレバ社の装置で、これまでは100分の1レベルに下がっていた放射性物質の濃度が逆に上昇していることが15日、わかった。「東京電力」によると、アメリカ製の装置だけでも汚染水は十分に浄化されているということで、アレバ社の装置を停止してトラブルの原因を調べている。
また、このシステムとは別に「東芝」製の汚染水浄化装置も運転しているため、東京電力は「汚染水の処理全体に問題はない」と話している。