福島県では２１日、台風１５号によって非常に激しい雨に見舞われたところもあり、須賀川市では川の水が東日本大震災の仮設住宅周辺にあふれ出た。須賀川市では２１日午後１１時現在、１７００世帯に避難指示や避難勧告が出されている。

　また、福島・郡山市でも、阿武隈川沿いなどの２万５０００世帯、６万５０００人に避難指示が出ている。

　福島第一原子力発電所では、天井部分が破損した原子炉建屋に台風による雨水が流れ込み、たまり水の水位が上昇傾向となっている。各建屋内のたまり水の水位は２１日朝からの９時間で、最大で約２０センチ上昇しているが、「東京電力」は、ポンプで処理施設へ水を送り、地上にあふれ出るおそれはないとしている。

　また、強風に備えて、大型クレーンのアームを折りたたんだ他、屋外の配管を固定するなど警戒を強めたという。