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津波被害のキリンビール仙台工場、生産再開

2011年9月26日 23:12
津波被害のキリンビール仙台工場、生産再開

 東日本大震災で津波の被害を受けて操業を停止していた仙台市宮城野区の「キリンビール」仙台工場が26日、生産を再開した。

 震災後初めての仕込みには、岩手・遠野市で今年の夏に収穫されたばかりのホップが使われ、遠野市・本田敏秋市長が仕込み釜にホップを投入した。

 キリンビール仙台工場は、震災の津波でビールの貯蔵タンク15基のうち4基が倒壊した他、倉庫に保管していたビールや清涼飲料が流出するなどの被害を受けた。

 仙台工場はキリンビールの主力工場の一つで、東北唯一の生産拠点。7月までにガレキが撤去され、再開に向けた復旧作業が行われてきた。当面、生産は震災前の6割程度で、初仕込み分のビールは11月上旬に出荷される予定。