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防衛業界団体のメール通じサイバー攻撃

2011年10月16日 12:57
防衛業界団体のメール通じサイバー攻撃

 防衛関連企業が相次いでサイバー攻撃を受けた問題で、「三菱重工業」や「川崎重工業」が加盟する業界団体の職員が送ったメールの情報が盗まれ、それを基に作られたウイルス入りの偽のメールが加盟企業に送りつけられていたことがわかった。

 警察当局によると、防衛関連企業などが加盟する団体「日本航空宇宙工業会」の職員が今年8月、メールを送ったところ、約10時間後に文面が引用され、ウイルスが仕込まれた偽のメールが川崎重工の担当者に送られていた。送られたウイルスには、アメリカのサーバーに強制的に接続する機能があり、接続先は三菱重工で感染したウイルスの一部と一致するという。

 警察当局は今後、アメリカに協力を依頼してサーバーの接続記録などを調べ、一連のサイバー攻撃の関連を調べる方針。