ＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）の交渉に参加するかどうかをめぐり、民主党執行部は党内の意見集約を進めているが、１７日に開かれた党の会合でも反対する意見が多く出された。

　民主党のプロジェクトチームの総会では、出席者から「なぜ今、ＴＰＰの交渉に参加しなければいけないのか」「まだ議論の土俵ができていない」などの慎重な意見が相次いだ。

　川内博史議員「ＴＰＰは、日本のあらゆる分野に大きな影響を及ぼす。良い影響なのか悪い影響なのか、現状では悪い影響の方が多いのではないかと思われる」

　こうした意見を受け、プロジェクトチームでは、今週、あらためて議論のポイントを整理し直すことになった。交渉に参加するかどうか、野田首相は来月のＡＰＥＣ（＝アジア太平洋経済協力会議）までに結論を出したい考え。