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天皇陛下、新嘗祭の儀式時間を短縮~宮内庁

2011年11月1日 23:11

 宮内庁は1日、毎年11月23日に行われる宮中祭祀(さいし)の新嘗祭(にいなめさい)について、天皇陛下が儀式に臨まれる時間を短縮すると発表した。

 新嘗祭で、天皇陛下は夕方に行われる「夕の儀」と深夜に行われる「暁の儀」で拝礼されるが、宮内庁が公務の増加や健康面などを踏まえて検討し、暁の儀については09年から陛下が儀式に臨まれる時間が短縮されている。その後、陛下が今年2月に心臓の検査を受けられた際、冠動脈の一部の血管に狭くなっている部分が見られ、専門医から様々なリスクがあると指摘があったため、宮内庁は、今年から「夕の儀」についても儀式に臨まれる時間を短縮すると発表した。

 新嘗祭は、その年にとれた穀物を皇祖や神々へ供えて恩恵に感謝する祭祀で、宮中祭祀の中で最も重要とされている。