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“ミサイル”発射撤回、中国「努力傾ける」

2012年3月26日 15:40

 韓国・李明博大統領は26日、核セキュリティーサミットに出席するためソウルを訪問している中国・胡錦濤国家主席と会談し、北朝鮮が事実上の弾道ミサイル発射を撤回するよう、中国側の協力を求めた。

 26日夜にソウルで開幕する核セキュリティーサミットには、北朝鮮を除く6か国協議参加メンバーの首脳が集まる。個別協議では、北朝鮮のミサイル発射問題への対応が大きなテーマとなっている。

 李大統領は26日午前、胡国家主席と会談し、北朝鮮が事実上のミサイル発射を思いとどまるよう、中国に影響力を行使するよう求めた。韓国政府関係者によると、胡主席は「北朝鮮側と連絡を取り、発射を中止させる努力を傾ける」と述べたという。中国が「発射を中止すべき」との考えを示したのは初めて。

 李大統領は26日午後、ロシア・メドベージェフ大統領とも会談を行っていて、北朝鮮のミサイル発射問題での連携を求めたとみられる。

 また、アメリカ・オバマ大統領は26日、北朝鮮の最高指導者・金正恩氏に対し、ミサイル発射を撤回するよう直接、呼びかけた。