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東芝の12年3月期、黒字維持

2012年5月9日 0:16

 「東芝」の12年3月期の連結決算は、原発の停止に伴う火力・水力発電所向け設備の事業が伸び、黒字を維持した。

 東芝が8日に発表した11年度のグループ全体の決算は、売上高が前年比4.7%減の6兆1002億円、本業のもうけを示す営業利益が同14%減の2066億円、税引き後の最終利益が同46.5%減の737億円だった。

 円高やタイの洪水、テレビの販売不振などが響き、減収減益となったが、原発の停止により、火力発電所や水力発電所向けの設備など社会インフラ事業が伸び、赤字転落は免れた。

 また、今年度の業績見通しについては、引き続き、社会インフラ事業の拡大が見込まれることなどから、最終利益が83.2%増と大幅な増益を見込んでいる。