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政府・民主3役 3党修正合意の了承を確認

2012年6月20日 13:21
政府・民主3役 3党修正合意の了承を確認

 G20サミット(=主要20か国・地域首脳会議)から20日早朝に帰国した野田首相は、消費税増税法案を含む「社会保障と税の一体改革」関連法案の採決に向けて大詰めの調整に入っている。民主党内をまとめ、いかに法案の採決まで持っていくのか、野田首相にとって正念場を迎えている。

 20日午前10時から行われた政府・民主3役会議では、民主党として3党の修正合意を了承することを確認した。野田首相は「ご苦労さま」と執行部をねぎらったという。また、会議では依然、党内に異論があることから、20日夕方に両院議員懇談会を開いて改めて理解を求めることも確認した。民主党内の調整に時間がかかっているため、野田首相がこれまで目指してきた21日までの衆議院での法案採決がずれ込む可能性も出てきた。

 一方、野党の自民・公明両党の幹事長らは20日朝、21日の採決に向けた具体的な日程が示されない限り、会期延長には応じない方針で一致した。

 こうした中、民主党・小沢元代表に近い議員らは20日午前から集まっている。小沢氏の周辺は「小沢氏の反対姿勢は変わらない。現時点で、衆議院で40人程度が反対に回る」との見通しを示している。ただ、小沢氏は自ら党を出る考えはないとみられ、今後、採決で造反した場合に執行部がどのような処分を下すかも注目される。