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小沢氏 採決反対を明言、新党結成にも含み

2012年6月21日 15:46
小沢氏 採決反対を明言、新党結成にも含み

 民主党・小沢元代表は21日、民主党・輿石幹事長と国会内で会談し、消費税増税法案を含む「社会保障と税の一体改革」関連法案について、衆議院本会議での採決では反対する考えを伝え、採決後の新党結成にも含みを持たせた。

 小沢氏「私どものこの主張は国民のために正義だと思っておりますので、申し訳ありませんが、曲げるわけにはいきませんと。新党ということを具体的に計画しているわけではありませんが、まだ採決もしていないんですから、採決が済んでから(仲間と)相談して最善の道を選びたいと思います」

 21日昼前に国会内で輿石幹事長と会談した小沢氏は、法案に反対する意思を伝えたことを記者団に明らかにした上で、採決後の新党結成にも含みを持たせた。小沢氏の周辺には「消費税反対で離党して、直ちに新党結成を目指す」という強気の声がある一方、「民主党から除名されない限り、小沢氏が直ちに離党することはない」という見方もある。

 小沢氏と共に反対票を投じる民主党議員は、現段階で50人前後という見方が有力となっている。仮に54人以上が造反し、民主党から離党、または除名された場合、野田政権は衆議院でも過半数に足りない「少数与党」となり、厳しい政権運営を迫られることになる。