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台湾活動家の船、尖閣諸島の日本領海に侵入

2012年7月4日 18:22
台湾活動家の船、尖閣諸島の日本領海に侵入

 沖縄・尖閣諸島周辺で、台湾の活動家の船が4日朝、日本の領海内に侵入した。船は魚釣島を回るように航行し、正午頃に領海を出た。

 4日午前6時半過ぎ、尖閣諸島・魚釣島の西南西約37キロ付近の海上で、尖閣諸島の領有権を主張する台湾の活動家ら10人前後が乗った船「全家福」を海上保安庁の航空機が発見した。全家福は午前7時過ぎには日本の領海内に入り、魚釣島の周りを10キロ前後離れて航行していたが、正午頃に領海を出た。

 また、4日午前9時前から、台湾の巡視船4隻も相次いで日本の領海内に入り、うち3隻が全家福と並走した。海上保安庁は、巡視船など数隻で領海外へ出るよう警告を続けたが、台湾側の巡視船の電光掲示板には日本語で「ここは中華民国の領海だ」と表示されていたという。

 東京都による尖閣諸島の買い取り構想が浮上して以降、台湾の活動家の船が尖閣諸島周辺に現れたのは初めて。