×

東大などが森口氏の論文の信ぴょう性調査へ

2012年10月15日 14:49
東大などが森口氏の論文の信ぴょう性調査へ

 iPS細胞(=人工多能性幹細胞)を使ってヒトの心臓の治療を行ったと森口尚史氏が発表した問題で、東京大学などは、森口氏が過去に発表するなどした論文の信ぴょう性について調査することにした。

 森口氏はこれまで、「6例行った」としていた治療について実際は「1例だけだった」と述べ、発言の一部がウソだったと認めている。これを受けて、森口氏が現在、特任研究員として所属している東京大学医学部付属病院は、森口氏が過去に発表した論文の信ぴょう性について、データを検証するなどして調査することを決めた。また、東京医科歯科大学や杏林大学も、学内の研究者と森口氏が共同で書いたとされる論文や研究の妥当性について調査する。

 また、文科省と厚労省もこれまでに、それぞれ森口氏の研究や森口氏が関わった研究に助成金を出していることから、内容について調査することにしている。