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衆院選公示 各党党首、全国各地で第一声

2012年12月4日 14:13
衆院選公示 各党党首、全国各地で第一声

 約3年4か月ぶりとなる衆議院選挙が4日、公示された。投開票日は16日。民主党政権の継続か、それとも自民党が政権に復帰するのかが最大の焦点となる中、各党党首は全国各地で第一声を上げた。

 民主党・野田佳彦代表は、福島・いわき市で、「福島の再生なくして日本の再生なしという思いを新たに確認をしながら、日本の再スタートを切っていきたいと思います。やらなければならないことを前に進めることができるのか。時計の針を戻してしまうのか。それが問われている戦いです」と訴えた。

 自民党・安倍晋三総裁は、福島市で、「国がちゃんと責任を持って福島の(震災)復興を成し遂げていく。それなしには日本の未来はない。断固として自民党、公明党で過半数を獲得し、政権奪還を目指してまいります。負けるわけにはいかないんです」と訴えた。

 日本未来の党・嘉田由紀子代表は、福島・飯舘村で、「3・11以降、最初の国政選挙。日本から原子力発電所をなくす、原発ゼロの社会を目指すのは、飯舘から、福島からです」と訴えた。

 公明党・山口那津男代表は、横浜市旭区で、「一度やらせてみようなどと淡い期待をかけるような余裕は、今の日本にはありません。公明党が友党・自民党とともにしっかり軸を作って、足腰を鍛えて立て直していく」と訴えた。

 日本維新の会・石原慎太郎代表は、大阪市北区で、「日本の政治は変わる、私はそう思っています。どうか皆さん、大阪の大きな声を上げてください。そして、みんなで一緒に日本の維新をやろう。やらないとこの国は滅びるよ」と訴えた。

 共産党・志位和夫委員長は、東京・新宿区で、「いよいよ60年続いた、アメリカ言いなり、財界中心という自民党型政治をただし、新しい日本に踏み出すときがやってまいりました」と訴えた。

 みんなの党・渡辺喜美代表は、栃木・那須塩原市で、「当たり前の社会を作るためには、しがらみをとかないとだめなんです。既得権益をからめとられていたらできないんです。戦う改革が必要なんです」と訴えた。

 社民党・福島瑞穂党首は、福島・会津若松市で、「社民党は生活再建、命を大切にする政治、これを全力でやってまいります。福島に寄り添って、何としても『脱原発』を実現しなければなりません」と訴えた。

 新党大地・松木謙公幹事長は、北海道・北見市で、「TPP(=環太平洋経済連携協定)を壊す、原発をゼロにする、消費税増税に絶対反対していく。この3つを目標に戦っていきたい」と訴えた。

 国民新党・自見庄三郎代表は、鹿児島・薩摩川内市で、「元祖・中小政党、中小政党のファーストランナーは国民新党です。ぶれなかった保守、真の保守は、国民新党だけですよ」と訴えた。

 新党日本・田中康夫代表は、兵庫・尼崎市で、「新党日本は、明確な主張を持ったブティックです。『まずはやってみなはれ』の心意気で、この日本に勇気と希望を取り戻そうではありませんか」と訴えた。

 新党改革・舛添要一代表は、東京・千代田区で、「何とかしてこの日本をしっかりと立て直したい。そういう思いで、我々も小さな政党ながら頑張ってこの選挙戦を戦っていきたいと思っております」と訴えた。

 消費税増税を含む社会保障と税の一体改革、デフレ・円高対策など経済政策、福島第一原発事故を受けた今後のエネルギー政策などが争点になる見通し。

 政党要件を満たす政党の数は、衆議院選挙の直前に「第3極」の結集を目指す複数の新党が誕生したため、小選挙区制が導入された96年以降最も多い12党に上る。民主、自民の2大政党の対決に、「第3極」を目指す勢力が挑む展開になる見通し。