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銃規制強化検討の特別委設置発表~米大統領

2012年12月20日 8:03

 小学校で男が銃を乱射し、児童ら26人が死亡した事件を受け、アメリカ・オバマ大統領は、銃規制の強化などを検討する特別委員会を立ち上げることを決めた。

 「銃犯罪が当たり前になることは受け入れられません。大統領としてあらゆる力を使い、あのような悲劇の再発を防ぎます」-先週の銃乱射事件以降、銃規制の強化に取り組む姿勢を示してきたオバマ大統領は19日、銃規制の強化などを検討する特別委員会を立ち上げると発表した。委員会は関係閣僚らで構成され、来月中に具体策をまとめることにしている。

 アメリカでは政府だけでなく、連邦議会でも殺傷能力の高い銃の販売を禁止する法案を提出する動きが出るなど、規制強化に向けた動きが加速している。

 一方で、銃規制の難しさを浮き彫りにする現象も起きている。規制強化を警戒し、銃を購入しようとする人が急増しているという。オバマ大統領自身も「銃を持つ権利が憲法で認められている以上、銃犯罪を完全になくすことはできない」と苦しい胸の内を明かした。

 これまで挫折を繰り返してきたアメリカの銃規制。どの程度効果のある対策を打ち出せるのか、オバマ大統領の指導力が問われる。