×

米で家電見本市開幕 “脱TV依存”も

2013年1月10日 4:33

 アメリカ・ラスベガスで8日、3200以上のメーカーが集う世界最大級の家電の見本市が始まった。高画質の次世代テレビなどが注目されているが、一部で「脱テレビ依存」の動きもみられる。

 今年、大手メーカーが相次いで発表したのは、従来のハイビジョンよりも4倍、解像度を高めた「4K」と呼ばれる次世代テレビ。また、発色が良いものの大型化が難しい「有機EL」テレビでは、「ソニー」と「パナソニック」がこれまでで一番大きな56インチの4Kテレビを発表し、技術力をアピールした。

 しかし、有機ELテレビの開発をめぐっては、韓国メーカーが先行していて、「LG電子」は55インチモデルを今年3月にアメリカで発売すると発表、市場で日本勢が後れをとることは必至だ。

 一方で、テレビ事業以外への拡大を狙う戦略もみられる。パナソニックはドライヤーや美顔器といった美容家電を今年秋に北米市場に投入し、主に女性消費者のブランドイメージを高めたい考え。

 この見本市は、ラスベガスで11日まで行われる。