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薬のネット販売容認 最高裁、国の上告棄却

2013年1月11日 15:46
薬のネット販売容認 最高裁、国の上告棄却

 厚労省が医薬品のインターネット販売を規制したのは違法だとして、ネット販売業者が販売を続ける権利の確認を求めていた裁判で、最高裁は11日、一律禁止は違法だとする判断を示した。

 厚労省は09年、薬事法の改正で3つに分類された一般用医薬品のうち、副作用のリスクの高い「1類」と「2類」について、ネットでの販売を一律で禁止した。

 これに対し、医薬品のネット販売大手「ケンコーコム」など2社は、一律禁止は違法だと主張し、二審の東京高裁も、ネット販売を認める判決を言い渡していた。

 国側はこれを不服として上告していたが、最高裁は判決で、「新たな規制は職業活動の自由を相当制約するものであり、法律に明確な規定がなければならない」とした。その上で、「1類、2類の一律禁止は、改正薬事法の範囲を逸脱した違法な規制で無効」との判断を示し、国側の上告を退けた。