アメリカの大手新聞「ニューヨークタイムズ」が、中国からのサイバー攻撃を受け、全ての社員のパスワードが盗まれたと伝えた。

　ニューヨークタイムズが３０日に報じたところによると、去年１０月から今年１月にかけて、中国を発信源とするサイバー攻撃を受け、全ての社員のパスワードが盗まれたという。サイバー攻撃は去年１０月、ニューヨークタイムズが「中国・温家宝首相の親族が巨額の資産を蓄えている」と報じてから始まり、記事を書いた記者のメールに不正にアクセスした形跡があったという。

　ニューヨークタイムズは「取材源を探ろうとする行為で、その手法から、中国の軍が関わっている可能性がある」と主張している。

　一方、この報道について、中国外務省は先月３１日の会見で、「根拠のない非難だ」と否定している。