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マダニ感染症で男性死亡 国内5例目

2013年2月26日 16:02
マダニ感染症で男性死亡 国内5例目

 マダニが媒介する感染症による死者が国内で相次いで見つかっている問題で、05年秋、長崎県の男性が感染し、死亡していたことがわかった。国内での死亡例は5人目。

 長崎県によると、マダニが媒介するウイルスによる感染症「SFTS」に感染していたのは、05年秋に死亡した60歳代の男性。長崎県医療政策課は「11年にSFTSウイルスが特定できるようになったため、確認できた」としている。

 マダニにかまれた痕は見つからなかったが、男性の死因に不明な点があり、医師が保存していた血液を調べたところ、ウイルスが確認された。男性に海外渡航歴はなく、国内で感染したとみられる。

 感染源となるマダニは春から活動的になることから、厚労省は、草むらなどに入る際には、肌の露出を少なくするなど注意を呼びかけている。