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青森で強風や大雪…船座礁、列車立ち往生

2013年3月2日 19:54
青森で強風や大雪…船座礁、列車立ち往生

 低気圧が急速に発達した影響で、北日本では2日、非常に強い風が吹き、日本海側を中心に猛吹雪になっている。青森県内では、貨物船が座礁した他、雪の吹きだまりで列車が立ち往生するなど、影響が出ている。

 1日午後11時頃、秋田港から北海道に向かっていたカンボジア船籍の貨物船が、青森・深浦町の砂浜に打ち寄せられて座礁した。ベトナム人と中国人の乗組員計12人にケガはないが、現場の浜辺では500メートルにわたって燃料の重油が漏れ出した。重油の回収作業は雪の影響で難航している。

 2日午前9時頃、JR津軽線の3両編成の普通列車が雪の吹きだまりで立ち往生したが、乗客17人にケガはなかった。現場は約80センチの雪が吹きだまった上、吹雪で除雪作業が進まないことから、JR津軽線と津軽海峡線は2日の運転を終日見合わせた。

 青森市では、最大瞬間風速25.9メートルを観測するなど、大荒れの天気となった。市内では、空き家となった住宅の屋根のトタンが幅10メートルにわたってめくれあがった他、ビル2階部分の縦2メートルの看板が強風で外れかけるなど、被害が出ている。

 気象庁は、暴風や大雪に関する情報を出すなどして警戒を呼びかけている。