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豚の生レバー 80店舗で客に提供

2013年3月8日 17:41

 食中毒の恐れがある豚の生レバーについて、14都道府県の80店舗で客に提供していたことが厚労省のまとめでわかった。

 厚労省によると、去年12月に飲食店に対して自治体が立ち入り検査を行ったところ、全国14都道府県の計80店舗で豚の生レバーを客に提供していた。最も多かったのは東京都の39店舗、次いで埼玉県が21店舗となっていて、生のまま提供しないよう指導したという。

 牛の生レバーは、腸管出血性大腸菌「O-157」などの食中毒を引き起こす可能性があるとして、去年7月から提供が禁止されている。しかし、この禁止によって規制の対象になっていない豚の生レバーを提供する店が増えたとみられ、厚労省は去年10月、飲食店で豚の生レバーを提供しないよう指導する要請を都道府県など全国の自治体に通知していた。

 豚のレバーを加熱せずに食べると、E型肝炎の他、サルモネラ菌やカンピロバクターによる食中毒を引き起こす可能性がある。