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南鳥島のレアアース、世界で最も高濃度

2013年3月21日 20:45
南鳥島のレアアース、世界で最も高濃度

 東京から約1860キロ離れた小笠原諸島にある南鳥島(東京都)は、周辺の海底に貴重な天然資源のレアアースが大量に眠っているとされる。21日、レアアースを含む海底の泥の調査結果が発表され、世界で最も高い濃度のレアアースが含まれることがわかった。

 分析の結果、判明したレアアースの濃度は最高で6600ppmで、これは採取した泥1キロのうちレアアースが6.6グラム含まれている計算となる。

 中国で採掘されるレアアースの含有量は、泥1キロのうち0.3から0.5グラム程度と言われていて、南鳥島沖の泥は中国産の泥の最大22倍に上り、極めて高い濃度の地点があることがわかった。

 会見した東京大学大学院・工学系研究科の加藤泰浩教授は「6000ppmを超える泥があるとは思わなかったんですね。分析ミスじゃないか、間違っているんじゃないかと思いました」と述べている。

 政府は採掘に向け、技術や採算性など協議を進めている。