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予算強制削減の米国 政府職員が首都で抗議

2013年3月21日 11:27

 今月から予算の強制削減が始まっているアメリカで、政府職員の一時解雇や給与カットが検討されている。こうした中、首都・ワシントンで20日、政府職員が抗議活動を行った。

 抗議活動は議会近くの労働省前で行われ、「予算削減をやめるべき」「政府職員を解雇するな」と書かれたプラカードを掲げた政府職員が大勢詰めかけた。財政赤字の削減策をめぐる与野党協議の決裂を受け、アメリカでは今月から予算の強制削減が始まっている。今年度の予算からは約850億ドルが削減され、多くの政府機関が職員の一時解雇や給与カットを検討している。

 「数日間、自宅待機になると言われた。物価が高い地域だし、2、3日間の無給でも受け入れられない」-抗議活動に参加した政府職員からは、強制削減の停止に向けて対応策を打ち出さない議会を批判する声が相次いだ。