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文科省、教員の“心の病”対策で提言

2013年3月23日 2:53
文科省、教員の“心の病”対策で提言

 文科省は22日、うつ病などにかかる教員が増えていることへの対策として、学校現場に精神科医を巡回させることや、職場一体となったケアなどが必要だとする提言をまとめた。

 文科省は、うつ病など精神的な病気になる公立学校の教員が過去10年間で約2倍に増えていることから、去年、有識者会議を設置し、原因や予防策などについて検討してきた。

 22日にまとめた提言では、背景として教員の仕事量が増えていることだけでなく、民間企業に比べ、管理職が少なく、相談しにくい職場環境があることも挙げ、今後、校長・教頭や主幹教諭など、職場一体となった「ラインケア」を充実させる必要があるとした。

 また、教育委員会に嘱託の精神科医を配置し、学校を巡回訪問させるような施策も必要だとしている。