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米・ケリー国務長官が訪韓 朴大統領と会談

2013年4月12日 19:12

 ミサイルを発射する構えを崩さない北朝鮮に対し、国際社会の圧力が強まる中、アメリカのケリー国務長官は12日、韓国を訪問し、朴槿恵大統領と会談している。

 ケリー国務長官は就任後初めて、韓国を訪れた。韓国訪問に先だって、イギリスで開かれた主要8か国の外相会合に出席。会合では、北朝鮮の一連の挑発行為を「最も強い言葉で非難する」という内容を盛り込んだ議長声明が採択された。

 ケリー国務長官は朴槿恵大統領との会談で、北朝鮮の挑発に対応するために緊密に連携していくことを確認するものとみられる。

 一方、朴大統領は11日夜、与党議員らに「北朝鮮と対話する」と明言した。北朝鮮は南北が共同で開発している開城工業団地の稼働を中断させるなど韓国との緊張を高めている。朴大統領は、挑発には厳しく対応する姿勢を示しているが、強硬姿勢一辺倒では北朝鮮の態度の変化を引き出すことは難しいと考え、自ら対話を提案した形。

 朴大統領は、こうした硬軟を使い分ける方針をケリー国務長官に説明するものとみられるが、アメリカは「対話」を行う前に北朝鮮が非核化することが先だという立場で、協調態勢を高いレベルで維持できるかが問われる。