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最終処分場設置 国が茨城県側に理解求める

2013年4月13日 2:13

 福島第一原発事故で発生した放射性物質の指定廃棄物の最終処分場問題で、国は12日、国が決めた設置場所の選定をやり直すことになった茨城県で、県と市町村から意見を聞く会議を開き、改めて県内への設置に理解と協力を求めた。

 環境省は、放射性セシウムを含んだ焼却灰などの指定廃棄物の最終処分場として、茨城県内では高萩市の国有地の山林1か所を候補地として選定していたが、白紙撤回を求める地元の強い反対で、設置場所の選定作業をやり直すことにした。

 12日午後、茨城県庁で開催された県と市町村を集めた会議で、環境省は、前の政権が地元に事前の相談なしに決めたやり方を反省し、今後は自治体の意見を聞きながら選定作業を進めることを約束した上で、改めて県内設置について理解と協力を求めた。

 これに対して市町村からは、国の責任で県外に設置すべきだ、などの厳しい意見が出された。