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“猪瀬氏音声”録音した~NYタイムズ

2013年4月30日 13:40
“猪瀬氏音声”録音した~NYタイムズ

 東京都の猪瀬知事が2020年夏季オリンピック招致に絡み、他の候補地の批判ともとれる発言をしたとされる問題で、猪瀬知事は30日に取材に応じ、「不適切な発言はおわびしたい」と述べ、今後は慎重に招致活動を行う姿勢を示した。

 この問題は、アメリカの有力紙「ニューヨークタイムズ」が26日付の記事で、猪瀬知事がライバル都市のトルコ・イスタンブールについて、「イスラム諸国が唯一共有しているのはアラーだけで、互いにケンカばかりしている」と発言したと報じたもの。

 猪瀬知事はまた、トルコは若者の人口が多い点について、日本の良さを強調した上で、「トルコの人も長生きしたいでしょう。長生きしたければ、日本のような文化をつくるべきだ」との内容の発言をしたという。IOC(=国際オリンピック委員会)は、招致活動で他の候補地に不利になる言動は禁止している。

 今回の問題について、猪瀬知事は29日夜、「私の真意が正しく伝わっていない」とのコメントを公表したが、ニューヨークタイムズは日本テレビの取材に対し、「記事には完全な自信がある。記事に引用した言葉は猪瀬知事が用意した通訳によるもので、その音声も録音されている」と述べている。