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GWに寒気襲来、5月で過去1番の冷え込み

2013年5月3日 0:00
GWに寒気襲来、5月で過去1番の冷え込み

 上空の寒気の影響で、2日は全国的に寒い朝となり、5月としては過去1番の冷え込みを37地点で記録した。北海道では季節外れの雪景色となるなど、ゴールデンウイークを「寒さ」が襲った。

 北海道では、2日午後3時までの24時間で、枝幸町歌登で16センチ、音威子府で14センチ、紋別で6センチの雪が積もるなど、4か所で10センチ以上の雪が積もった。

 春から冬へ逆戻りしたような寒気の影響は、青森県にも及んだ。例年は既に見頃を迎えている弘前公園の桜が、今年はまだ2分咲きだという。ゴールデンウイークで終了するはずだった「弘前さくらまつり」は、桜の開花が遅かったため、期間を8日まで延長することになった。

 この寒さで、全国1位の生産量を誇るリンゴにも影響が出た。例年であれば枝先につぼみが見られる時期だが、先月中旬以降気温の低い日が続いたため、生育状況が遅れているという。

 一方、リンゴの生産量では青森に次ぐ全国2位の長野県にも寒気の影響は及んだ。長野県によると、先月末からの寒さで、農作物が受けた被害総額は約16億円。そのうち半分がリンゴの被害で、8億円にも上っている。

 長野県上田市の菅平高原では2日朝、非常に低温でないと見られない「ダイヤモンドダスト」が見られた。菅平の最低気温は氷点下2.4度で、全国で3番目に寒くなった他、松本市奈川は氷点下3.5度と、全国で最も冷え込んだ。