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原発地下水の海放出、容認撤回~福島県漁連

2013年5月13日 15:53
原発地下水の海放出、容認撤回~福島県漁連

 福島県漁連は13日、福島第一原発の地下水を海へ放出する計画について容認の立場を白紙撤回し、東京電力が組合員の理解を直接得るよう求めた。

 福島第一原発では、原子炉建屋に地下水が流れ込み、放射性物質を含む汚染水が毎日約400トン増え続けている。東電はその対策として、国の放射性物質の基準を下回る地下水について海へ放出する計画。

 県漁連は13日、東電に対し、「計画への理解が組合員に浸透していない」として、これまでの容認の立場を白紙撤回した。

 県漁連・野崎哲会長「末端(の組合員)まで(東電の計画の)考え方が浸透していない。(組合員の意見を)集約して(計画の)再判断を行いたい」

 東電・新妻常正常務執行役「(漁業者の)ご理解が得られておりませんので、具体的な動き(地下水の放出)にはなりません」

 県漁連は、東電が直接、組合員の理解を得るよう求めた上で、再度計画を容認するかどうか判断する考え。