子宮頸がんワクチンで副反応 関連調査へ
4月から定期接種となった子宮頸(けい)がん予防ワクチンで、接種後に原因不明の痛みやけいれんといった副反応が多数報告されているため、厚労省の検討会は、ワクチン接種との関連性について詳細を調査すべきとの意見をまとめた。
子宮頸がん予防ワクチンは09年の販売開始から3月末までに328万人が接種しており、1196件の副反応が医療機関から厚労省に報告されている。このうち、死亡や重篤な症状が出たケースは106件に上っている。
専門家らによる16日の検討会では、これらの報告や、接種後に健康被害が出たとしてワクチン接種の中止を訴える団体からの情報などについて、議論が行われた。検討会は、現時点では医学的な情報が不十分であるとして定期接種は中止しないものの、症状とワクチン接種に関連があるかどうか詳細を調査すべきとの意見をまとめた。