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自民・石破氏と沖縄県連、普天間巡り平行線

2013年5月20日 1:15
自民・石破氏と沖縄県連、普天間巡り平行線

 自民党の石破幹事長は19日、沖縄県を訪れ、アメリカ軍普天間基地の「県外移設」を訴えている沖縄県連の会長らと会談した。辺野古への移設に理解を求めたが、議論は平行線だった。

 自民党の沖縄県連は、夏の参議院選挙で基地の「県外移設」を県連独自の公約として盛り込みたい考え。これは、辺野古への移設を推進する党執行部の方針と真っ向から対立している。

 石破幹事長は、沖縄県連の翁長会長に対し、「県外移設」を県連独自の公約にしないよう説得した。しかし、翁長会長は「県外移設を堅持したい」と強調し、議論は平行線に終わった。

 石破幹事長「今日の時点で、結論を見るにいたっておりません」

 翁長会長「熟慮して(県外移設の公約明記を)断行していくという状況が来るだろうと思う」

 石破幹事長は、これまでも数度にわたり県連との話し合いを続けているが、目に見える進展はない。石破幹事長は、5月中に結論を出したいとしているが、県連側は「妥協する余地はない」としている。石破幹事長の調整能力が問われることになる。