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大阪府警警官らが虚偽調書作成、偽証容疑も

2013年6月9日 12:32
大阪府警警官らが虚偽調書作成、偽証容疑も

 大阪府警堺警察署の警察官らが、ウソの内容の供述調書を作成したことが分かった。関わった警察官は複数人いるとみられ、組織的な関与があった可能性もあり、大阪府警などが捜査を始めた。

 大阪府警によると、去年12月、堺警察署の留置場で暴れた男(40)が、留置保護室に収容される際に警察官を殴ったことから逮捕された。その際、「(担当の)巡査長が独断で保護室収容を決めた」という内容の調書が作られたが、上司の警部補(50)が書き換えるよう指示。当時、立ち会っていなかった巡査部長が現場で指示したとする内容に変更されたという。

 その後、実況見分が行われ、調書がウソだと判明したが、調査した刑事課の警察官も、警部補の指示がなかったとするウソの内容の調書をさらに作成したという。より適切な対応をしたと見せかけるために、虚偽の調書作成を重ねたとみられている。

 さらに、この警察官らは男の裁判でウソの内容に沿った証言をしたということで、大阪府警は調書偽造に加え、偽証の疑いでも捜査している。