汚染水の海流出、東電把握から公開まで4日
福島第一原発の汚染水の海への流出をめぐって、東京電力が海に漏れ出ていることを示すデータを把握していながら、4日後までその事実を公表していなかったことが明らかになった。
東京電力によると、汚染された地下水が海側へ流出していることを裏付ける潮位や観測井戸の水位などのデータを今月18日には把握していたにもかかわらず、22日まで公表していなかったことが明らかになった。
また、これらのデータは19日には広瀬直己社長にも報告され、その時点で社長自らが汚染水の海への流出を認識していたが、漁業組合への連絡を優先した結果、公表が遅れたという。
広瀬社長は「漁業への風評被害の不安があった」などと述べ、公表が遅れたことは判断の誤りだったとして謝罪した。