×

新型ロケット・イプシロンの機体を初公開

2013年8月20日 22:14
新型ロケット・イプシロンの機体を初公開

 27日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる国産の新型ロケット・イプシロンの機体が20日、初めて報道陣に公開された。

 イプシロンロケットは、全長が24メートル、重さが91トンある日本の新型ロケット。開発費用は38億円と、イプシロンロケットの前身・M5ロケットの約半分で、組み立てから打ち上げまでの期間は1週間。短期間かつ、低コストを実現している。

 また、イプシロンロケットが持つ世界初の技術が「モバイル管制」と呼ばれるもので、これは多くの人手をかけて行われてきた点検や打ち上げの業務をわずか1台のパソコンでできるというもの。

 20日は実際の打ち上げの手順に沿ったリハーサルも行われ、おおむね順調だったという。

 JAXAイプシロンロケットプロジェクトマネジャー・森田泰弘さん「まさに研究開発の成果を披露する瞬間が来たなという思い。全国の宇宙ファンの応援が後押しになって我々はここまでこれた。いろいろな人の夢を乗せてイプシロンは飛んでいくので、絶対、成功の確信が得られるように、残り数日、準備を進めていきたい」

 21日もリハーサルが行われ、22日以降、最終的な電気系統のチェックなどを行い、打ち上げに備えるという。

 惑星分光観測衛星・SPRINT-Aを載せたイプシロンロケットは、27日午後1時45分から2時30分の間に、肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる。