アメリカ軍などがテロリストの殺害目的で行う無人飛行機による攻撃について、国連の調査チームは１８日、これまでにパキスタンなどで４７０人以上の市民が巻き添えになって死亡したとの報告書を提出した。

　国連の報告書によると、パキスタン政府は２００４年以来、無人機の攻撃によって少なくとも４００人の市民が殺害されことを調査チームに対して明らかにした。また、アフガニスタンやイエメンでも、アメリカ軍やイギリス軍の無人機攻撃で、７０人以上の市民が殺害されたとみられると報告していて、これまでに計４７０人以上の民間人が犠牲になっているという。

　報告書は「無人機は使い方によっては市民の被害を軽減できる」とする一方で、アメリカを名指しし、無人機による民間被害の情報を開示するよう求めている。