ノバルティス社「当局に全面的に協力する」
高血圧治療薬の宣伝をめぐり、厚労省は大手製薬会社「ノバルティスファーマ」を刑事告発した。
ノバルティス社は、高血圧治療薬「ディオバン」の宣伝に、血圧を下げる本来の効果に加え、「脳卒中などを抑える効果もある」という論文を引用していたが、論文のデータが何者かに改ざんされていたことが分かっている。
厚生労働省は、ノバルティス社が、データが改ざんされた論文だと知りながら宣伝に使った疑いが強く、これが薬事法が禁じる「誇大広告」にあたるとして、9日、ノバルティス社を東京地検に告発した。当時の広告責任者については「氏名不詳」としている。
ノバルティス社は「この事態を極めて重く受け止めており、これまでと同様に今後も当局に全面的に協力する」とのコメントを公表した。